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■荘村清志(ギタリスト)
2024年12月22日(日) 浜松市・芸術工房ユパンキにて
試奏ギター: No.80ドイツ松(2024年製) No.80米杉(2024年製)
12年振りで江崎秀行さんの、新作のギターを弾かせて頂きました。
以前のギターは一つ一つの音が空間に散って行く印象をうけましたが、今回の作品は一つ一つの音に芯があり、空間に向かって飛んで行く感じがしました。
No.80ドイツ松は音に濁りが無く純粋にギターの音が出ている感じがしました。やはり、12年過ぎてこれだけ進化するという事は、相当な努力工夫された事と思います。ギターの音の魅力は、p.ppに有ると思いまがppもきれいに出ています。低音もffの要求に答えてくれているし、高音のハイポジもきれいに伸びています。
No.80米杉はドイツ松より音の抜けがよいのでコンサート会場では弾きやすいと思います。音量的にもこちらの方が有り、ニュアンスが作りやすい感じがしました。
若い頃は音量が有るギターを好んでいましたが、年齢を重ねるに従って、音量より音質の方が大切になって来ました。その意味で私個人としては、ドイツ松の方が好きです。
江崎さんは現在お元気でギター製作をされていますが、これからも進化していくギターの音を是非弾いてみたいと思います。
(記:荘村清志)
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