top of page
■竹形 貴之(ギタリスト)
2020年3月7日(日) 浜松市の江崎ギター工房にて
試奏ギター: No.80松、No.80米杉
江崎ギターを初めて試奏しました。
ドイツ松と米杉の両方のギターに共通して言えることは、低音から高温までのバランスがよく、詰まった音がありませんでした。
サスティーンも音量も申し分なく左手も押さえ易いので、時間を忘れてサクサクと弾けてしまいます。このような楽器は自然と脱力にも繋がるので、弾いていて気持ちがいいというのが大きな特長だと思います。
張力は強くもなく弱くもなくで、弦によって調整できます。
音色については、松は音に角がなくまろやかな中に松らしいピシッとした引き締まった音で、杉はとても暖かく甘い音でしたが、どちらにも共通していえることは、輪郭がはっきりしていて芯が太いということです。
音色は全く違うので好みの問題になりますが、プロアマ問わずどんなタッチにでも対応してくれ、サロンからコンサートホールまで場所を選ばない万能なギターです。
あまりよくないギターに見られる、松のガチガチしたキツい部分や、杉で音量はあるけど、もわっとして側でしか鳴らないということは全くありませんでした。
素晴らしいギターに出会えたことに感謝致します。
(記:竹形貴之)
bottom of page