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■岡本 卓也(ギタリスト)
2024年10月6日(日) 浜松市・芸術工房ユパンキにて
試奏ギター: No.80ドイツ松(2024年製) No.80米杉(2024年製)
今年製作された新作を試奏しました。
ドイツ松、米杉、どちらのギターも低音から高音までのバランスが良く、どの音域でも気持ちよく柔らかい音で鳴ってくれました。ネックの形状のおかげでしょうか、弦長650mmでありながらショートスケールに感じるほど弾きやすく、手に馴染みやすいです。張りが柔らかく、ビブラートが豊かにかかることも印象的でした。
ドイツ松のギターは音一つ一つの粒がくっきりとクリアに感じました。低音から高音まで音の粒が揃っていてバランスが素晴らしく、音の密度の高さを感じますので録音は松の方が向いていたりするのかなと個人的に思ったりします。
米杉のギターは表面版の軽さゆえか、タッチに対して素早く反応して表面板が鳴っているように感じました。特に低音が豊かで、その低音に支えられて高音も豊かに鳴っていると感じました。最近私は杉のギターを弾くことが多いので、音の立ち上がりの速さはこちらの楽器がより好みかもしれません。
操作性がほとんど変わらず弾きやすく、それぞれの材料の良さがはっきりと出た2本のギターでした。
(記:岡本卓也)
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